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思い出が語りつくせない猿山①

2025-03-16
深見の海岸
現在の深見の駐車場とトイレ これは下りてきた時のもので、この日は最後の訪問者となりました。パトロールの方に一人降りてこないので、心配していたが「誰かと思ったら先生ではありませんか」と言われました。                   
 私は深見の集落より猿山へ行くようになり、もうかれこれ40年近くになる。  
昔は海岸線から登る急登もあったし、当然写真にある駐車場、トイレもなかったし、山への入山料もありませんでした。
2007年(平成19年)3月25日(日)能登半島地震 いつもならこの日は猿山へ行く日であったが、この年は用事があり、一週間前に行ってきた。、この日は自宅にいたが、かって経験したことのない揺れであった。この日行っていたら帰ってこれなかったことであろう。
道は寸断され、当時の区長(お亡くなりになりなしたが)が住民を船で移動されていたのがテレビで流れた。胸が痛んだ。
テレビで色々な義援金の募集の報道が流れていた。 私は長年の無断駐車で迷惑をおかけしていたお礼の気持ちと素敵な山へ登らしてもらっているという感謝のつもりで区長さん宛てに直接現金書留で義援金を送った。
後日 区長さんはじめ5人の方がクリニックを訪れてくれた。「来年来るときはおっしゃってください 森クリニックののぼりを立てていますから」と
わざわざ訪問してくださり そんなつもりではなかったが、とても嬉しかった。
 約半年後 ある新聞社から「ちょっといい話を聞きましたので」ということで「話を聞きたいから取材に行ってもいいですか」とTELあり。
「なぜ直接 お金を送ったのですか」と 上記の理由を述べると「それにしても あまりの大金だ お知合いですか 親戚でもいるのですか」と
何度上記の理由を言っても 色々と食い下がられた。少し期待し、取材に応じた私の気持ちが情けなく、首根っこ捕まえて、放り出しました。
 女房は「あんたのヤクザ的な性格はよくわかるけれど、新聞社だから 恐ろしいね」
「しるか~そんなもの 人の素直な善意の気持ちがわからないものは人間でない」

門前町 猿山②

2025-03-17
春の訪れ
オオイヌノフグリ
 登山口にオオイヌノフグリが咲いていた。春一番を告げる花ですね
フグリとは陰嚢のことで、実の形がそれに似ていることから名が付けられ、どの植物図鑑でもかわいそうな名がつけられたと書いてあるが、
属名は「ベロニカ」。重い十字架を背負ってゴルゴダの丘へ連行されるキリストの顔の汗を拭いてあげた女性のハンカチにキリストの顔が浮かぶ上がる奇跡が起きた。この女性の名がベロニカである。この花にはキリストらしい人の顔が見えるのかもしれない。
 素敵な名がついていますね 花言葉は”春の喜び” ”神聖” ”清らか”
ツクシ
 「つくし誰の子、すぎなの子」という歌があるが、ツクシはスギナの子どもではなく、地下茎でつながっているが、普通の植物にたとえると、スギナは葉で、ツクシは花に相当します。
庭にすぐスギナが蔓延り、根が深く伸びるため、草むしりに非常に厄介な草ですね
昔の人は、「スギナの根は地獄まで伸びている」嘆いた。また「アメリカまで伸びている」と言った人もいたとか
 スギナは「生きた化石」と呼ばれる原始的な植物で、このスギナの祖先が化石化したものが、石炭です。

海抜0メートルから 少し登ると、眼下に深見の集落が見えてきます。
ベンチが新しく新調されていました

猿山③

2025-03-18
春一番を告げるキクザキイチゲ(キンポウゲ科)
白色
紫色
ノビルかアサツキかどうか
花が付けばノビルは白紫色 アサツキは紅紫色で分かりやすい 葉はノビルは扁平だが、アサツキは中空です
一番簡単な見分け方は掘り起こすとアサツキの球根は白でタマネギの形 アサツキは赤紫色でラッキョウの形をしております
正面に能登富士と呼ばれる高爪山が見えてきました  きれいな景色ですね

猿山④

2025-03-19
素敵な木道の橋が何か所かにかかっていたが、今は崩壊しもう渡ることはできません。エノキやカシワの木がすぐそばに見られ、とてもよかったが もう見られず残念です。          
枯れ葉が落ちずに残っている木が見られますね カシワです この橋が一番崩壊が激しく、今は土台の鉄柱だけが残っており 内緒で通りましたが、肝を冷やしました
カシワの枯れ葉
カシワの殻斗
  カシワの葉は冬でも落葉せずに枝に残っているため、そこに神が宿る木と考えられ、神聖な木とされてきた。
葉には芳香があり、翌年に新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「代が途切れない」と縁起物とされ、柏餅を包むのに用いられたり、家紋にもよく用いられてきました。
アイヌ民族は、カシワを森の神として崇拝しており、西洋では、「聖母マリアの木」として尊ばれてきました。
この道はもう通行止めとなって通れなくなっており残念だが、この時は内緒で通りました。
カシワの葉ロード もう踏みしめることはできない

猿山⑤

2025-03-20
キクバオウレンが咲いていました。日本の固有種です。葉の切れ込み形で、キクバオウレン、セリバオウレン、ミツバオウレンと区別されます。
オウレン 常緑の多年草だが、花茎の葉は目立たず見えません がこれはキクバオウレンです。加賀の山では比較的セリバオウレン が多い感じです
花茎は上方で三つほど枝分かれして、それぞれの先に、1cmほどの白い小花をつけます。細長く白い花びらに見えるものは蕚片です。
ケヤキの純林も見られる非常に貴重な山ですね 「どの木に生まれ変わりたい」と問われれば、ケヤキと答えたい
ケヤキの葉ロード ここももう踏みしめることはできない
ケヤキ 幹は剛直な感じだが 梢は細く穏やかな感じで、天まで届けと言わんばかりに伸びます。その崇高な姿に見とれます。
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