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郵便局の木 タラヨウ

2025-02-01
2020.3.9 赤蔵山
 郵便局のシンボリツリーに使われる木 タラヨウは葉の裏を尖ったもので文字を書くと黒く残ります。長期にわたり残るため、昔は経文を書いたり、戦国時代にこの葉の裏に文字を書いて情報のやりとりをしたそうです。 筆もペンもいりませんね 
 これがはがき(「葉書」)の語源になったといわれ、平成9年に、当時の郵政省はタラヨウを「郵便局の木」に制定しました。
葉は大きく肉厚で、20cmほどもある長楕円形で、見ればすぐわかる木です。
20cmぐらいある大きな葉です たくさん書けますね
これは雌の木で実がなります。すぐそばに雄の木もありますが どちらも書くことはできます
小さな小枝で書いてみました 11/29と書いたようだが その前は何を書いたんだろう 定形外郵便としてハガキに利用できます。ムードがあっていいですね 一度は送ってみたいものです

生垣に多い低木

2025-02-02
生垣にされるものの多くは低木の常緑樹で、葉が枝先に集まってつくものが多い。マサキの葉は対生だが、それ以外は互生です。
 トベラ(扉)は葉に鋸歯がなく先がまるいです。
和名は節分に枝を扉にはさみ疫鬼を防ぐ風習からです。別名 トビラノキ
2023.2.5 高浜海岸 トベラ
果実は熟すと3分裂し赤い種子を出します 日なたの葉は裏に巻きます
 マサキの葉は厚く光沢がありやや丸みがあります。ツバキの葉に似ていますが、鋸歯がある点で見分けがつきます。
冬でも葉が真っ青な木=真青木が転訛してマサキとなったそうです。
自生地は海辺で、地下に潮水が入る土地でも耐えることができる木です。
2023.2.5 高浜海岸  冬芽は葉の付け根につき、先は尖り、淡緑色の芽鱗6-10枚に包まれております
秋に果実が4裂開し、種子が現れるが、冬でも裂開した果実がのこっています
2023.2.5 高浜海岸 弁天島で
 シャリンバイは沿岸部によく見られ、葉は枝先に車輪状に集まってつき、梅に似た花をつけることが名の由来です。
葉柄は赤みを帯びます。
 この葉にはシャリンバイの葉に見られる鋸歯がありませんね。 そしてシャリンバイに比べて葉が丸いです。
暖地の沿岸部に見られるマルバシャリンバイです。
ブドウのような濃い青紫色の実が見えますね。口に含むと苦くて食べれません。(^^♪

木は大島紬の染料として用いられます。

笹と竹 どう違うでしょうか

2025-02-03
 大きいものが竹、小さいものが笹と思っている人が多いと思いますが、名前にタケと入っている「ヤダケ」、「メダケ」は数メートルになります。
違いは成長すると稈鞘(たけのこの皮)がとれてツルツルなるのが竹、成長しても稈鞘がついたままのものが笹です。
また、枝の出方も違っています。竹は1つの節から2本枝が出ますが、笹は3本以上出てきます。

笹3種を載せましたが、詳細はマニアックの世界になるため省略します。
雰囲気で見てください
2023.2.5 高浜海岸 ヤダケ 稈(木の幹にあたる部分)に白い皮が付いてますね
2023.2.5 高浜海岸 メダケ これも白い皮がみえますね
2023.2.5 高浜海岸 ネザサ これも白い皮がみえますね

シキミ

2025-02-04
2017.4.13 城山 シキミの花
 シキミの葉は厚く側脈も見えず、ふちは写真のように波打つことが多いです。
常緑樹で香りのある葉は、シキミ、ミカン科、クスノキ科が代表的である。見分けるには葉をちぎって匂いをかぐのが一番です。
かんきつ類の葉は、果実とほぼ同じ香がします。
シキミの樹皮や葉からは線香や抹香を作りますが、葉をもむとそれに似たいい香りがしますよ(^^♪
木全体が有毒で、枝葉に強い芳香 があるため、死臭を消し獣を追い払う目的で、墓地や社寺に植えられていることが多いです。
 この木もお墓の横にありました。
ソメイヨシノの開花よりも少し早いころに、花をつけますが、らせん状の花びらは16~24枚付き、ハタキのような面白い形をしていますが、とてもきれいな花ですね

パイオニアツリーの一種 キブシ

2025-02-05
4月 城山
 パイオニアツリー(先駆性樹種)の一種であるキブシは生育環境が広く、どんな荒れ地でも現れ山地のいたる所で見られます。
暗褐色のすべすべした枝は垂れ気味に伸ばし、長い花穂を無数に垂らしたこの木を見ると、春が来たんだなと一番感じられる木です。
 派手さはないが独特の景色ですね

パイオニアツリー先駆性樹種)とは の説明文で一番わかりやすく説明されていたと思う文を引用します。
「森林インストラクター」かっちゃんの山歩き より

他の樹木がまだ生えてない裸地(らち:土がむき出しになっている場所)などに真っ先に侵入してくる樹木のことを「パイオニアツリー(先駆性樹種) 」と呼びます。パイオニアは”開拓者””先駆者”を意味し、文字通り新たな森づくりの先頭に立って開拓して行くのです。
このパイオニアツリーになれる樹木の条件には、最初何もない場所で生育しなければならないので、強い日射しや乾燥、寒さや強風などの厳しい自然環境にも耐えられ、なおかつ少ない栄養分でも育ち成長が早いことが必要です。
やがて成長したパイオニアツリーたちが葉を広げ日陰を作り、落とした葉や枝が朽ちて土壌の養分となり、他の植物が育ちやすい環境を作ってくれるのです。
でもその半面、後から入ってきた他の樹木が大きく育ち光を遮られると勢いを失い、役目を終えるように枯れるものも多いため、これらの樹木の寿命はおおむね短いのです。
このような樹木が踏み台になってくれるおかげで、長い年月をかけ何百種類もの植物で構成し、春夏秋冬違う姿を見せ私たちの心を和ませてくれる豊かな「森」にそだってくれるのですね。

実に平易でわかりやすく説明され文だと思います。

この辺りで見られるパイオニアツリーの樹種
1.アカマツ
2.アカメガシワ
3.カラスザンショウ
4.タラノキ
5.ヤマウルシ
6.ヌルデ
7.ネムノキ
8.オオバヤシャブシ
9.ヒメヤシャブシ
 これらは荒れ地や造成されたばかりの場所、新しく開拓された林道沿いに見られますね 
当然、城山の車道の法面にもすべて見られます。おって紹介したいと思います。




 身近なクリニックの横でも木々の植生の変遷が見られます。
ここは元々は山の中であって、造成されずに残した場所(左図)は立派なコナラ林であります。ほんの50mぐらいの裏の伐採され、造成された場所(右図)には、
いわゆるパイオニアツリーと呼ばれる、マツ、ネムノキ、カラスザンショウ、アカメガシワ、ヌルデ、ヤマウルシの木が主力です。
身近に森の成り立ちを見ることが出来、とても楽しい場所です。

クリニックはやはりに縁があるのかな~(^^♪

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