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おしりの病気

おしりの病気

<外痔核>
 「肛門部の外が腫れていたい。指で押し込んでも入らない」
大概の方は押し込もうとしますが入らず、手術を受けなければならないのかなと心配して来院されます。元々、外に腫れるものですから、押し込もうとしても決して入りません。余計痛いです.もともと外にはれるイボ痔ですので入りません、
これは外痔核と言って、血の塊(血栓)が詰まって一つの袋状になったものです。ドアに指を挟むとチマメが出来るのと同様で、何らかの外力が加わり、内出血をおこしたものです。
痛みが我慢できるようであれば 心配ありません。これは必ずお薬で治ります
腫れがひくまでの辛抱です。必ず腫れは2~3週間程度で治りますので 気長に腫れが引くまで治療を受けましょう。痛いが患者さんは手術しなくてもよいとわかり、ホッとした顔で帰ります。
ただ、「痛くてたまらん 早く痛みから解放されたい」と思う方や
   「これから東京まで運転しなければならない。これじゃ運転するのがかなわない」といった方には手術的に治すのをお勧めします。
血栓摘出術と言って血栓を取り除くだけです。手術と言っても5分程度の処置で、すぐ帰れますし、痛みからはすぐ解放されます
腫れは2~3週間程度で治りますので 気長に腫れが引くまで治療しましょう。


<内痔核>
「便をすると真っ赤な血が紙に血が付く。便器も真っ赤になることもある 痛みはないのだけれど」といった症状は内痔核と考えられます。
肛門の中の腫れですので、どの程度腫れているのか自分ではわかりません。肛門鏡で診察します。明らかな内痔核を認めれば、それよりの出血と思われます。外用薬で治療します。出血は2~3日で止まりますが、それで治ったわけはありません。内痔核の腫れそのものをひかさねば、すぐ出血を繰り返しますので、1か月ぐらいは外用薬を使うよう勧めています。薬で必ず治ります

この腫れた内痔核を放置しておくと、当然、便にあたり下へ下へと圧迫され続け、しまいには肛門の外へ飛び出てくるようになります。最初は自然に戻りますが(自然還納)、放置しておくと指で押し込まないと(用手還納)入らなくなります。初期は排便時だけですが、そのうちに重い物を持って力を入れても、また夕方になると自然に出てくる、またゴルフの好きな人は力を入れて打つたびに出てくる(こうなるとゴルフどころではありませんね)といったようになります。いわゆる脱肛状態と言われる段階です。
この段階になると薬では治りませんので、手術的に治さなければなりません。意を決して手術を受ければ、スッキリして、皆さんに「こんなことなら早くすればよかった」と喜んでいただけますが、手術を受けようと決心するまでに時間がかかるようです。

こういった以下のケースも意外と多いです。
これまで自分に痔がないと思っている人は出血するとガンではないかと心配し、あわてて受診しに来ます。
しかし、平生から痔があると思っている人は出血しても 「ああ またか」と思ってあまり気にせず受診しない傾向にあります。そのうちに「あれーそういえば最近、腹の調子も悪いな~」と来院。確かにりっぱな痔はありますが、腸の病気(癌、ポリープなど)と重なっていることがあります。検査したところ、大腸の進行した癌もあった。といったケースもよくありますので、出血した場合、できる限り大腸内視鏡検査を勧めていますが、するしないは相談の上、本人の意思におまかせしています。

当院では痔の手術を専門にやっておりますが、痔でなくなることはありません。
やはり、癌であるのかどうかを見極めることが大切です。
癌なら命取りになります。
少しでも早期に見つけれるよう大腸内視鏡を勧めております。
 
<裂肛>
「排便時、肛門が焼き付くように痛く出血もする」 これは俗にいう切れ痔(裂肛)です。
原則 薬で治り、また治さねばならないものです。しかし、根気がいります。外用薬を使うと症状は1週間もあれば止まります。しかし、それで治ったのではありません。症状はとれても裂けた傷は治っていませんので、そこで治療を中断すると、じき繰り返します。1~2か月間、外用薬を使って完璧に治しましょう。
手術をしなければ治らないといったケースもあります。
痛みを繰り返していると、肛門が狭くなり、診察時には、私の細い指すら通らなくなった状態です。痛みを繰り返していると、ある日突然、肛門の周りの括約筋がケイレンをおこし肛門を閉めてしまいます。二度と開きません。当然、鉛筆のような太さの便しかでませんし、そんな細い所を便が通る時は非常に痛いですね。手術的に形成を行います。元の太い便が出るようになり、非常に喜ばれる手術です。

<痔瘻>
「お尻の周りが赤くはれ、痛くて座ることもできない。熱もある」 これは肛門周囲膿瘍と言って肛門縁より1.5cmぐらい中にはったところにある肛門腺に細菌が入り(主に大腸菌)感染を引き起こして膿(うみ)をためたものです。切開して膿を出さないかぎり痛みから解放されません。
これが痔瘻と言うものの始まりです。痔瘻とは感染した入り口から肛門の外へトンネルが出来て、そのトンネルを通して便汁が外へと出てきて、痛みは無いが、常に下着が汚れ不愉快です。こうなると入院して手術をうけなければなりません。スッキリと治ります。
しかし、肛門周囲膿瘍になったからといって、皆が皆、痔瘻に移行するわけではありません。
その後の経過は昔、教科書で習った時は「9割の人が肛門周囲膿瘍は痔瘻に移行する」と習いましたが開業して大勢の肛門周囲膿瘍の方を切開排膿をしてきましたが、逆に9割の方が自然治癒していくようです。最初の切開排膿をきちっとすることが大事なんだと思っています。

<肛門周囲湿疹>
「肛門の周りがかゆくて、夜も無意識のうちに搔いてしまう」
意外と多くの方に相談を受けます。ひどい方は1年以上も悩んだあげく来院する方もいます。大概の人は、市販のいろいろな塗り薬を使ってはみるものの治らず、とうとう観念して来るようです。
正しい治し方を知らないだけで、教えた通りにやれば1週間もあれば簡単に治りますので、皆さんビックリといった感じです。


只今 工事中 
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